政治家が責任を負う姿勢を強く示すことが重要だ。それによって官僚からの信頼を得て、仕事を前に進められる―。湯沢市出身の菅義偉官房長官が著書「政治家の覚悟」(文芸春秋)にそうつづっている
▼総務相時代の2007年に自ら提唱した「ふるさと納税」にも触れている。生まれ故郷の自治体に納税できる新たな仕組みだった。構想段階で官僚からは「税の根幹を揺るがす」などと強硬に抵抗されたものの、衰退が進む地方を活性化させるためには何としても必要だとの思いがあった。最後までやり抜く決意を示し、官僚を説き伏せたという
▼その菅氏の発言が今、注目されている。地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」を秋田市の陸上自衛隊新屋演習場に配備する計画に関し、「(候補地の)再調査では住宅地との距離も考慮して評価するよう、防衛省に指示した」というものだ
▼新屋演習場は住宅地や小中学校、高校などに近接している。距離を評価基準の一つに据えた場合、候補地から外されると考えるのが普通だろう。佐竹敬久知事も「新屋以外になるのが自然な流れ」と述べている
▼配備により、一帯がテロなどの標的になってしまいかねない。電磁波による健康被害も心配だ。住民の多くがそうしたさまざまな不安を抱えていることを政治家として真摯(しんし)に受け止め、考え抜いた上での発言と捉えたい
▼新屋が候補地から除外されれば異例の方針転換だが、住民にとっては当然の帰結である。
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November 29, 2019 at 07:45AM
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北斗星(11月29日付) - 秋田魁新報
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