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【12月22日付社説】相馬福島道路/常磐道接続を最大限生かせ - 福島民友

 東北中央道の相馬福島道路(延長約45キロ)のうち、相馬―相馬山上インターチェンジ(IC)間(同約6キロ)がきょう開通する。

 きょうで全線の7割が開通となる。残る霊山IC―東北道桑折ジャンクション間(同約12キロ)は2021年3月までの開通を予定している。同道路が、首都圏と仙台市を結ぶ常磐道と接続されることの意義は大きい。産業や観光の振興に役立てていくことが重要だ。

 相馬地方では相馬福島道路の全線整備が決定した2013年以降、工場の新増設が23件あり、設備投資額が累計で約1900億円に上っている。工場新設企業の半数は、道路整備による利便性の向上を進出の判断理由に挙げている。

 課題は、同道路と接続する常磐道の交通円滑化だ。山元―広野IC間は片側1車線のため、車の流れが滞ることが多く、移動に必要な時間が見通せないことがある。企業誘致の障害となりかねない。

 国土交通省は広野以南の片側2車線化を進めており、浪江以北の整備も優先的に取り組むとしている。しかし浪江―広野IC間については整備の見通しが立っていない。同道は相馬福島道路との接続で交通量の増加が予想される。接続の効果を高めるためにも整備計画を早く示してほしい。

 同道路は既に相馬山上―霊山IC間(延長約28キロ)が開通し、相馬地方と県北や山形県との間で人の動きが活発化している。

 今春再開した新地町の海釣り公園は、相馬地方以外からの来場者が半数以上を占め、その多くが同道路経由とみられる。今後は同道路から公園に最寄りの常磐道新地ICまでそのまま通行が可能となり、利用者の増加が期待される。

 沿線相馬地方には、夏の伝統行事「相馬野馬追」や海水浴場など豊富な観光資源がある。沿線の各市町はそれぞれの魅力を前面に押し出し、道路網完成後も通過点にならないための取り組みを進める必要がある。

 相馬福島道路は、中通りと相馬地方を結ぶ国道115号の道幅が狭く、カーブも多いことから、東日本大震災発生時に人の移動や物資の輸送などに支障があったため早期整備が決まった経緯がある。しかし、台風19号被害では、国道115号の一部が現在も通行止めとなっている上、同道路も土砂崩れなどで一時通行止めとなった。

 気象変動により、今後も台風などの被害は続発が予想される。国交省には、相馬地方の産業や医療の命綱である同道路が災害時でも機能するよう対策を強化することが求められる。

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December 22, 2019 at 07:25AM
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