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異様な光景に度肝を抜かれる、アーティスト・西野達の10年ぶりの個展という“事件”。 - Pen-Online

釉薬の塗りと焼成を繰り返し、さらに独自の研磨加工を施すことで生み出される平滑で艶やかな七宝ダイヤル。色づくりに続き、その工程に又吉さんは関心をもったようだ。

又吉 色以外ではなにが大変ですか?

戸谷 仕上がった状態の厚みですね。通常の七宝は、ガラス質に1mm以上の厚みがあります。しかし腕時計の文字盤は0.3mm以下の薄さで、しかも平面であることが求められます。

又吉 その文字盤の上で、針を回さなければいけないからですね。

戸谷 だから釉薬を薄く、しかも表側だけでは焼いた時に反ってしまうので、表裏の両面に塗っています。また一般的な七宝は粘りを出すために釉薬に鉛を加えるのですが、このダイヤルはセイコーが掲げている高い環境保護基準に対応するために、独自の無鉛釉薬を使用しています。これは気泡が入りやすく、またそれを削る際に欠けやすいので非常に神経を使います。

又吉 なるほど。その難しいことに挑戦した中で発見はありましたか?

戸谷 何百枚何千枚とつくる上では、あまりこだわりすぎてはいけないということに気づかされました。試作時には完璧に整っていなければならないと思って製作に努めていたのですが、いざ量産の段階に入ると、肩の力を抜いて少し手を速めたほうがかえって歩留まりが上がったのです。

又吉 大事なのは、最初にまず100%でやってみることでしょうね。そこから短距離走から長距離走に切り替えるように、力を抜いていい状態を継続的に保つ方法を探っていく。それはどんな仕事にも共通することかもしれません。僕もずっと長い期間出演しているコントライブの場合は、毎回自分の全力を出そうとすると結果的に大げさになって、全体のリズムや流れができにくくなりますから。

つくり手同士だからこそわかる創作を続ける際の心構えに、又吉さんは深く共感したようだ。

セイコー プレザージュ 七宝ダイヤルモデル

セイコーの原点、国産初の腕時計である「ローレル」のダイヤルレイアウトを七宝で表現。地金に施したエングレービングが透けて見える奥行きのある青色は、高い環境保護基準に対応する独自の無鉛釉薬で製作されたもの。高精度・薄型ムーブメント「Cal.6L35」とボックス型サファイアガラスを採用することで、その薄さを強調したケース構造になっている。

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February 07, 2020 at 06:00PM
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