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【3月8日付社説】新型コロナ・県内で初感染者/冷静な対応で予防の徹底を - 福島民友

 県はきのう、新型コロナウイルスの感染者が県内で初めて確認されたと発表した。

 感染が確認されたのは、集団感染があったクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客だったいわき市の70代男性だ。この男性については下船後も国や市が感染の有無や体調の確認を継続して行ってきた。これまで県外で確認されている、ライブハウスなど不特定多数の人が出入りする場所での感染とは性質が異なる。冷静な対応を心掛けたい。

 手指の消毒や、多くの人が集まる場所には極力出掛けないなど、今まで行ってきた自衛策を続けていくことが大切だ。

 県は感染者が入院する病床について、感染症の指定医療機関の10機関に加え、新型インフルエンザ患者の入院医療機関にも協力を要請している。県衛生研究所で行っている検査は、1日で最大16件しか実施できないため、3倍の1日48件に拡充しようと、検査部門を持つ医療機関や民間検査機関との調整を進めている。

 県は、今後も感染が確認されることを想定し、病床確保や検査拡充を急がなければならない。

 本県で感染者が出たことを不安に思い、体調が悪ければすぐにでも医療機関を受診したいと考える人は少なくないだろう。ただ、医療機関には、新型ウイルスや、小流行が続いているインフルエンザに感染している疑いのある人が出入りしている可能性がある。

 受診することで、かえって感染の可能性を高めることにもなりかねない。医療機関に多くの人が集中すれば、重症化の恐れがある患者への対応が手薄となってしまう恐れもある。微熱や軽いせきなどで医療機関をすぐに受診することは自重してほしい。

 しかし、高齢者や持病のある人は、自分自身で症状を判断することは危険だ。県が各保健所に設けている帰国者・接触者相談センターに相談してほしい。

 新型ウイルスを巡っては、感染者の治療をした医療関係者が「ばい菌扱い」されたり、地下鉄でマスクを着けずにせきをした人が非難されたりしている。

 国内では経路が定かではない感染が広がっており、誰でも感染の恐れはある。感染者が病気と差別の二重の苦しみを受けることは避けなければならない。

 感染の恐れがある人が差別的な対応を受けることを心配して受診をためらってしまえば、さらに感染者が増えることにもつながりかねない。人権に十分配慮した対応が不可欠だ。

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March 08, 2020 at 06:44AM
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