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【8月30日付社説】防災週間/マイ避難ノート活用しよう - 福島民友

 これまで経験したことのない大きな災害が、いつ起きるか予測のつかない時代に入っている。きょうから始まった防災週間を機に、改めて命を守る備えについて考えておきたい。

 多くの犠牲者を出した昨年10月の東日本台風(台風19号)で、災害対応を検証する県の第三者委員会が近く、最終報告をまとめる。これまでの議論を踏まえ、県は一人一人に合った避難行動をあらかじめ決めておく「マイ避難」を提唱し普及を図る。

 県が東日本台風で被災した県民を対象に行ったアンケートでは、避難した人のうち、雨の降り方が激しく身の危険を感じてから避難した人が最も多く、早期の避難を促す取り組みが求められていた。

 県は、ハザードマップなどから自宅周辺で想定される災害の危険度を確認し、取るべき避難行動の流れ、注意点を示したマイ避難ノートを作成、県内全戸に配布する。避難の時期、場所、方法などを家族で話し合いながら書き込むことで意識付けにつながる。活用を促していくことが大切だ。

 避難行動では避難所までの所要時間など、注意しておかなければならない点は多い。500メートル歩くのに通常だと6~8分だが、高齢者の場合は約10分かかる。また、水深が膝の高さを超えると歩行が困難になる。急に水位が上がったり、道路と川の区別がつかなくなったりする可能性もあるため、車での避難はなるべく避けたい。

 安全な避難には、普段から自宅周辺の危険個所を把握しておくことが不可欠となる。町内会などのコミュニティー単位の地区防災マップが有効だ。冠水しやすい道路、ふたのない側溝など、災害時に注意や配慮が必要な箇所を詳細に記載しているマップもある。

 町内会などが地区防災マップを基に災害への備えや、発生時の行動などを地域の実情に即してまとめた地区防災計画を作る。災害弱者とされる高齢者の安全な避難誘導も、防災計画に沿って進めることができる。全県的に策定が進んでいるとは言えない中、市町村には策定を後押ししてほしい。

 避難時は自治体が出す避難勧告、避難指示の情報が頼りとなる。ただ、分かりにくく正しく理解されていない現状がある。内閣府は避難勧告を廃止し、避難指示に一本化する方針で、来年の梅雨期から運用したい考えだ。

 早めの行動が命を守ることにつながる。避難が空振りになってしまったことを「災害に遭わずに良かった」と受け止められるよう、意識を変えていきたい。

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August 30, 2020 at 06:48AM
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