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【12月17日付編集日記】醸造施設からにぎわい - 福島民友

 古くから、街道と街道が出合う分岐点は、大名や旅人らが行き交い、茶屋や商店が立ち並ぶ宿場町として栄えてきた。現代でも街の大きな交差点には飲食店などが集まり、にぎわいを創り出している

 ▼奥州街道と並び東北の二大街道とされた羽州街道は、桑折町を起点に宮城、山形、秋田の各県を経由して青森県まで続く。同町には、奥州街道との分岐点を示す「追分」の標柱が立つ

 ▼同町に来年夏、クラフトビールの醸造施設がオープンする。伊達市出身の企業人が経営する県外企業が、JR桑折駅に近い丁字路交差点の一角に建設する。醸造施設と飲食スペースを設け、ビールには果物など地元産品を使う。将来はホップの栽培を計画する

 ▼にぎわいを生み出す地域拠点に位置付け町と連携協定を結んだことが特徴だ。町のPRスペースを設け観光情報を発信し町産品の販路拡大にも協力していくという。作品発表などに活用できるフリースペースは、子どもの勉強の場として提供することも想定している

 ▼宿場町だった同町では、東北道と東北中央道「相馬福島道路」をつなぐジャンクションの建設も進む。醸造施設が、大人ばかりでなく幅広い世代が行き交う交差点になってほしい。

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December 17, 2019 at 06:49AM
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