
忘年会シーズンである。次々酒をついで回る光景はおなじみ。いったん席を離れ、戻ろうとしたときには別の人が自分の席に座っている。それならばと空いている席を探し、今度はその席で隣の人と話し込む。酒の力も借りて、より多くの人と親しくなれるのが宴会の妙味だ
▼話し込む陰で料理が置き去りになることもある。「地場産を使った料理が廃棄されるのはもったいない」と福井県が食べきり運動を始めたのが2006年。まだ食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」を減らす取り組みの一環として全国に広がった
▼長野県松本市は「3010」運動を提唱する。「さんまるいちまる」と読む。開会後30分は動き回らず、残り10分は着席して食べることを指す
▼同市の担当者は「食べ残し防止の鍵を握るのは幹事」と話す。宴会の目的や年齢層などを事前に会場側に伝え、適量の献立を練ってもらう。あいさつでは、残さないための心得として3010を訴える。秋田県も3年前から同様の運動を進めている
▼今や宴会を盛り上げるだけが幹事の役目ではないということか。食品ロスを減らせば、ごみの運搬や焼却に使う化石燃料が減り、温暖化の原因となる二酸化炭素の排出削減につながる。環境への配慮は時代の要請だ
▼日本の食品ロスは年600万トン超。飢餓に苦しむ人に国連が食料援助している量の2倍という。そんなことも頭に入れながら、宴会では卓上の料理を残さずしっかり味わおうと思う。
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December 05, 2019 at 07:55AM
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北斗星(12月5日付) - 秋田魁新報
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