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【1月19日付社説】テロワージュ/「食」と「酒」で魅力の発信を - 福島民友

 福島のおいしいお酒にぴったり合うような県産食材を使った創作料理を開発し、「食」と「酒」を組み合わせた発信を進めよう―という「テロワージュふくしま」の取り組みが動きだしている。

 「テロワージュ」とは、フランス語のテロワール(気候風土)と、マリアージュ(食と酒の組み合わせ)を掛け合わせた造語だ。気候や風土などの自然条件、そこに住む人々の生活などが長い時間をかけて育んできた「地域ならでは」の食文化の大切さを見直し、一層の磨きを掛けていく取り組みということができる。

 現段階では、ふくしまワイン広域連携協議会と福島民友新聞社でつくる実行委員会を中心に、趣旨に賛同した県内のおよそ15の飲食店などで、新たな創作料理のメニューづくりが進められている。

 本県では、全国新酒鑑評会で金賞受賞数が7年連続日本一となった日本酒をはじめ、ワインやクラフトビールなど高い品質の酒がそろう。県土は浜通り、中通り、会津と多様性に富み、さまざまな食材が食卓を彩る恵まれた環境にある。テロワージュというこれまでにない切り口から、それぞれの地域の魅力を再発見してほしい。

 実行委員会は21日から、フランス・パリで県産酒と食材を紹介するイベントを行う。パリ日本文化会館を会場に、4蔵元の日本酒やドライフルーツなどの食材を展示するほか、現地の流通関係者などを招いたレセプションを開く。31日には、福島市で「テロワージュふくしま」を実感できるような料理のお披露目会を企画している。

 東京電力福島第1原発事故後、本県はいわれのない風評に悩まされている。解消するためには、安全性を周知すると同時に、イベントや会員制交流サイト(SNS)などでの情報発信を通じて、味わいや品質など県産品の良さを国内外に伝え続けていくことが欠かせない。テロワージュという新しい波を、「酒どころ」「食どころ」としての本県のイメージを定着させる好機とすることが重要だ。

 テロワージュは、地域の魅力を丸ごと楽しんでもらうことが狙いだ。美酒と創作料理に引かれ本県を訪れた人たちが、生産者と触れ合ったり、食文化を育んだ自然を満喫したりできる機会があれば、満足度はさらに高まるだろう。

 「食」と「酒」の組み合わせを軸にして本県でしか体験できないツアーをつくり、人を呼び込むことは、観光振興や地方創生を進める有効な手段だ。「食べたくなり、飲みたくなり、行きたくなるふくしま」をつくっていきたい。

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January 19, 2020 at 07:25AM
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