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【4月10日付社説】新型コロナ・高齢者の健康/散歩や自宅で手軽な運動を - 福島民友

 高齢者は新型コロナウイルスに感染すると重症化するリスクが高いとされる。「感染弱者」の健康を守る対策が急務だ。

 ウイルスの感染拡大を防ぐため、イベントなどの自粛が続く。これに伴い、高齢者が身近な地域で集まり、運動や食事を気軽に楽しむ機会が失われている。県内各地の高齢者が一堂に集まりスポーツに汗を流すイベントで、5月に会津若松市などで開催予定だった「すこやか福島ねんりんピック」も中止となった。

 最も心配な点は、感染を恐れて自宅に閉じこもりがちになってしまうことだ。一日中、テレビを見ていたり、食事を抜いてしまったりすることは避けなければならない。感染を防ごうとするあまり、動かない「生活不活発」から、健康状態が悪化するリスクを高めてしまっては元も子もない。

 県は各市町村から情報を収集しながら対応策を検討している段階だ。多くの人の集まった場で、運動の大切さなど日常の過ごし方をアドバイスすることが難しい状況の中、高齢者に漏れなく情報を発信していく手だてを早急に探ってもらいたい。

 日本老年医学会は、高齢者が気を付けるべきポイントをホームページ上で紹介している。動かないことで身体や頭の働きが低下し、心身が衰えた状態のフレイルが進む―と注意を促し、テレビコマーシャル中の足踏み、ラジオ体操など自宅でできることを挙げ、動かない時間を減らすよう呼び掛けている。

 特に気を付けたい点について、同学会理事で老年医学が専門の飯島勝矢東大教授は、過剰な閉じこもり的な生活不活発はあまり良くないという。その上で「天気の良い日は人との距離を取りながら、特に足腰が鈍らないように散歩することを勧めたい」としている。

 感染拡大が長期化した場合の対応で、飯島教授は高齢者自身の意欲だけで運動などを続けるのは難しく、子どもや孫から促すことの大切さを強調する。社会性を保つ上で、友達などと電話でしっかり話すことも重要な意義があると指摘している。

 東日本大震災後、避難先や仮設住宅などで1人暮らしの高齢者が引きこもりがちになり、健康状態が悪くなることが大きな問題となった。同じような事態を招いてはならない。

 この苦境にあって、家族や隣近所で支え合うことが大切だ。県と市町村、福祉関係団体は連携し、支え合いを後押しする取り組みに力を尽くしてほしい。

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April 10, 2020 at 06:41AM
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