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北斗星(6月24日付) - 秋田魁新報

 歴史には転換点というものがある。一つの出来事が決定的な役割を演じ、その後の流れを大きく変える。国家の安全保障という大きな流れの中で生じたこのほころびも秋田の未来に影響を与えそうだ

▼本県と山口県を配備候補地とした地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画を政府が停止した。ミサイル発射時の推進装置「ブースター」を想定した場所に確実に落とすことができない上、改修に10年、2千億円を要するのは合理的でないというのが理由だ

▼いったん整備されれば30年は運用される防衛施設となるはずだった。緊張関係にある国同士が警戒感から軍備増強の連鎖を引き起こす「安全保障のジレンマ」に陥る恐れもあったことを忘れてはならない

▼きょうにも国家安全保障会議が開かれ、地上イージスに代わる新たな抑止力について議論される。改定日米安全保障条約の発効から60年の節目の年でもある。配備計画の中止や撤回のみならず防衛の在り方がどう論じられるのかにも注目したい

▼北朝鮮のミサイル脅威が高まった6年前、秋田市で東アジアの安全保障シンポジウムが開かれた。地上イージス計画が持ち上がる前のこと。本紙記者が米国の国防専門家に質問した。「秋田のような地方都市が安全保障に貢献できることはあるのか」

▼答えはこうだった。「韓国、中国、ロシアとの交換留学、通商を進めて相互理解を深めること」。この地でできる別の形の安全保障がありそうだ。

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June 24, 2020 at 07:29AM
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