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【8月23日付編集日記】未来の科学者 - 福島民友

 夏休みの読書感想文には苦労させられた。ぎりぎりまで放っておくと、定番の「次郎物語」や「車輪の下」を読む時間はもうない。何か短い話はないかと探すと、いつも星新一さんの本にたどり着いた

 ▼どの作品も文庫で数ページ。皮肉を効かせているが、ユ
ーモアも忘れていない。簡単そうに書かれているが、上質な作品であるのは子どもでも分かった。しかし、それを言葉で説明できるかは別。読みふけるだけで、感想文にはほかの本を探すしかなかった

 ▼新一さんの父で、製薬会社を経営していた星一もSF小説「三十年後」を書いている。舞台は「大正37年」。無人島から30年ぶりに帰った男が、社会の急激な変化に驚く様子を描いている

 ▼小説の中の世界は、技術の進歩により、無線で写真が送れるようになっているなど、現代を予見したような内容が記されている。何にでも効く薬が開発され、超高齢化社会を迎えているという記述もある

 ▼「三十年後」が書かれてから、今年で102年。高齢化社会にはなったが、何にでも効く薬はいまだ開発されていない。願わくば、例のウイルスを退治する薬だけでも早くできないものか。未来に生きる科学者たちが向き合う宿題である。

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August 23, 2020 at 07:00AM
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