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北斗星(10月17日付) - 秋田魁新報

 「そちらは危ないので、こちらの道を」。鹿角市の大湯環状列石を先日見学した時、案内してくれていたボランティアガイドが別の見学者に声を掛けた。その見学者が進もうとしていた先にはクマよけの電気柵が設置されていた

▼近くにあるクリ林の下は落ちたイガで一面の茶色に染まっていた。環状列石付近では近年、クマの目撃が相次ぎ、公開を一時見合わせたこともあった

▼7日に藤里町でクマに襲われて大けがを負った80代女性が14日、入院先の秋田市の病院で亡くなった。自宅の近所でクリ拾いをして帰宅途中に襲われたとみられる。袋からこぼれ落ちたクリの現場写真に大湯の景色が重なった

▼現場は町中心部。周辺には役場もあれば保育所もある。山菜採りなどで入る山とは異なり、クマの心配をするような場所ではない。住宅地でクマに襲われて犠牲者が出たのは記録が残る1979年以降では県内で初めてという

▼思えば今夏、クマによる食害が各地で相次いだ。被害はスイカ、リンゴ、トウモロコシ、蜂蜜などに及ぶ。山間部の牛舎では子牛が立て続けに襲われる被害もあった。餌を求めるクマが人里にやってくるのが常態化しているのかもしれない

▼県内全域に出没警報が発令された。人身被害や食害はもちろん、出没情報にも神経をとがらせたい。ただ個人の注意だけでは限界がある。行政と協力しながら、クマを寄せ付けないための対策をそれぞれの地域事情に応じて急ぎ講じていかなくては。

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